中学・高校の体育の授業で竹刀を握った経験がある方もいると思いますが
ここでは
・剣道とは?
・剣道の稽古ってどんなことするの?
・剣道って始めるのにお金がかかるの?
といった疑問から
・剣道で何を鍛えられるのか?
・(募集ポスターに書いた)体格差が関係ない?
ということに関してもまとめようと思います。
剣道とは?
▼剣道とは剣の理法の修練による人間形成の道である
剣道は柔道や弓道と同じように武道のひとつです。
勝ち負けに関わる勝負の世界で成長していくというよりは、
勝ちたい・上手になりたいという目標に向かって自分の身体・心を鍛えていく中で、相手を敬い、人間的に成長していこう!
ということだと思います。
全日本剣道手連盟の公式HPの説明を引用すると
剣道とは何か
「剣道」とは、日本の武士が剣(日本刀)を使った戦いを通じ、剣の理法を自得するために歩む道を指し、剣道を学ぶということは、この剣の理法を学ぶことを意味します。敢えて言えば、剣の理法の奥にある武士の精神を学ぶことが重要で、剣の操法を厳しい稽古を通じて学ぶことは、その為の一つの手段と見られています。これが剣道の目的が「人間形成の道」と言われている理由です。
https://www.kendo.or.jp/knowledge/kendo-origin/
と記載されています。
▼当たっただけでは一本にはならない
経験者でないと、
試合を見ていても「なにがなにやらよく分からない」とよく言われます笑
サッカーや野球などのスポーツでは「ゴールネットが揺れる」「ホームベースを踏む」などのシンプルな点の入り方ですが
剣道の試合では竹刀がメンに当たっても一本が入らない事があります。
これは「気・剣・体」が揃っていないと判断されるためです。
「常に素晴らしい一本を狙いに行く精神力・その一本を追い求める日々の努力が人を成長させる」
というところに重きを置いている点がスポーツとは違うところです。
剣道の稽古ってどんなことするの?
富士南剣道での稽古の流れは以下になります。
①準備体操 素振り
基本的な準備体操やストレッチの後、竹刀を握って素振りをする
②整列 号令 面付け
正座をして整列し、黙想や礼をして、面を付ける
③切り返し
剣道の基本動作を学べる「切り返し」は昇級/昇段審査でも審査対象になる
④基本打ち
メン コテ ドウの打突部位を打ち基本動作を学ぶ
⑤打ち込み
相手が指示した打突部位を連続して打ち込む
⑥試合稽古
試合を想定した稽古
⑦整列 面取り 号令
正座をして整列し、面を取り、黙想や礼をする
⑧掃除
モップで体育館をキレイに
⑨形稽古(木刀使用)
高学年のみ昇級審査の審査項目である基本打ちを学ぶ
剣道って始めるのにお金がかかるの?
防具代が何十万もする…。
竹刀がすぐ壊れるから費用がかさむ…。
どのくらいの費用がかかるのか親御さんは気になりますよね。
実際のところはどうなのか、少し掘り下げてみましょう!
・初期費用は1,200円!?
これはどういうことかと言いますと…
剣道の初期費用として必要なものは、まず「竹刀・剣道着・袴」のみです。
防具はすぐに購入する必要はありません。
防具を着けての稽古ができるまでにある程度の期間が必要となります。
ですから、最初に必要なのは上記の3点。
もっと言うなら、剣道着と袴は最初は必要ありません。
剣道を習い始めた頃は殆どの場合、学校の体操服やジャージなどの動き易い服装での稽古でしょう。
富士南剣道では先輩剣士のお下がりもありますので尚更必要ないです。
なので、
本当に最初に必要なのは竹刀のみ。
ネット通販で購入すれば1,200円~という感じです。
但し、最初なので何を買えば良いのかわからないという場合には、まずは先生に相談しましょう!
・全部自力で揃えた場合は初期費用約4万円
月謝: 0円
防具一式: 小学生3万円 中高生・一般5万円
剣道着・袴: 6,000円
竹刀: 1,200~2,000円
木刀: 2,000~3,000円
名札(垂ネーム): 1,000~3,500円
昇級昇段審査受審料: 1,000円
上記の金額を最安値で計算してみると、
初期費用が約4万円といったところでしょうか。
他にも防具袋や竹刀袋、サポーターや竹刀部品などなど、数え上げたらキリがありません。
しかし、富士南剣道では防具や竹刀・袴・道着などの貸し出しを行っています。
子どもの成長は早いので様々なものがすぐ着れなくなったり入らなくなったりしてしまいます。
ぜひ貸し出しをオススメします。
それに最近はネットで安くて良い防具が簡単に購入できるようになっています。
(一般からはまた違いますが笑)小中学生の場合はそれ程大きな金額にはならないと思います。
是非とも剣道を習わせてあげてください。
参考:https://xn--fiq85he02a7l7a.com/archives/3039.html
剣道で何を鍛えられるのか?
・精神力・忍耐力
剣道は「忍耐」を鍛える武道だと言われます。
暑い夏に防具をつけて汗をかき
寒い冬に裸足で動き続ける剣道は
まさに「我慢」する力を鍛えるのにうってつけ!
加えて剣道では相手の打突による「痛み」にも耐えなければいけません。
(経験者はわかると思いますがコテ打ちがめっちゃ痛い先輩とかいましたよねー笑)
痛みに耐える事で
「自分はこんな打ち方はしないようにしよう」とか
「こんな風に打ったら痛いよな」と
他者を気遣い、自分の力をコントロールする精神力が養われます。
・礼儀作法などの社会性
「礼に始まり、礼に終わる」とは「何かを始める際や終わる際も礼儀を大切にする」という考え方です。
武道全般、試合や稽古の開始・終了時に礼をすることで、
相手を敬い、互いに尊重し合う態度を示すことが重要とされています。
また剣道は生涯スポーツと呼ばれる若者と高齢者が一緒になって行える競技です。
様々な世代と関わることで高齢者への配慮や後輩への指導等、社会性が身に付きます。
・集中力・判断力
剣道では、相手との駆け引きや、竹刀の動きを正確に見て判断する能力が求められます。
そのため、集中力と判断力が養われます。
試合中や稽古中、相手の動きや状況を的確に把握し、瞬時に判断して行動することが重要です。
・身体能力
剣道は、瞬発力、持久力、そして体幹を鍛える効果もあります。
剣道では、竹刀を振る、相手に迫る、足を使って移動するなど、様々な動きを全身を使って行います。
そのため、身体能力が総合的に向上するのです。
・伝統文化
剣道は、日本の伝統文化を学ぶ機会でもあります。
刀の扱い方や、稽古の場での作法など、様々な伝統文化に触れることができます。
また、例え試合で勝てなくても、昇級試験や昇段審査が励みになり、目標達成を実感できます。
剣道には体格差が関係ない?
剣道には他の種目に良くある「体重別」という概念がありません。
実際に私は180cm超の(スポーツでは割と恵まれた)体格ですが
剣道では市内大会ですら優勝したことはありません笑
それはなぜか…
先ずは何と言っても、単純に「メン・コテ・ドウ」などの「有効打突の範囲が小さい」というのがあります。
身長が高ければメンは狙いやすいですがコテやドウは狙われやすいし、
身長が低くても(足さばきや跳躍力で)相手を圧倒することもできるというところから
身長や体格が関係ない武道と言えるでしょう。
最後に…
やはり子供たちには小さい時から夢中になれる何かを見つけさせてあげたいですよね。
忍耐力・集中力が身に付き、
思いやりや日本文化も学べる剣道。
めちゃめちゃおススメです(語彙力 笑
まずは竹刀を握ってみよう!
剣道 やろうぜ!!